INTERVIEW4

 

いつか「これだ!」と思う紙を作れる、そう思うとワクワクします。

 

正直、寒い中チマチマやっいてしんどいけど、でも和紙をやっていて毎日ワクワクしている。和紙をやっている私のことを母も「いい顔している」といってくれました。

和紙を続けることでこの「ワクワク」を伝えられたらと思う。

 

以前、会社勤めをしていた時は無難に暮らすことを意識していたけれど、ここに来て、この厳しい環境の中で和紙を漉いていて、考えないようになった。行き詰まったらまた違う道に行けばいいって。いろんな生き方がある、やりたいことをやれるんだったらやっておこうって。きっかけがあったからここに来た、実家が山形、後継者のいない師匠がいる、私にとって条件が揃った。

まだ初めて10年。40年漉いてて引退した先輩が「これやっ!」って思った紙は2枚と言っていました。わたしはまだその境地に達していない。だから一生ないかも知れない、でもこれから有るかもしれないと思うとワクワクする。いつ出会えるかと思うと、やる励みになる。まだまだ続くよって。

水気を絞った紙は薄い皮となって、持ち上げられるようになる。
水気を絞った紙は薄い皮となって、持ち上げられるようになる。
60度にあたためた鉄板に貼り付けて乾かす。ほんわかと湯気が立ち上がる。
60度にあたためた鉄板に貼り付けて乾かす。ほんわかと湯気が立ち上がる。

楽しみながら、月山和紙を広めていきたい。

誰かにバトンを渡したい。自分がこうなりたい、とかではなくて。技を伝えて一緒に月山和紙を守ってくれる仲間が欲しい。そのためには月山和紙の認知・周知が必要だと感じています。そういう活動が必要に感じるし、楽しんでやっていきたいと思っている。その活動を通じて仲間が来てくれたり、海外へいけたりすると尚嬉しい。

今はこうしてインタビューに来てくれたり発信してくれたりがあって、皆さんのおかげで月山和紙が広まる、みんなのお陰で月山和紙が有名になっていく、私はそう考えていきたい。

イベントを通して伝えたいこと

私が楽しいので、お客様にもそのワクワクを体験して欲しい。おそらく初体験の人も居ると思うので、その方の初めてのワクワクと私の楽しみで楽しさ倍増、きっといい物が出来ると思う。あと私の「忘れていたワクワク」をちょっと刺激してもらいたい期待もある。

体験している人の顔がどんどん、驚いたり、真剣に変化しているのを見るのも楽しみ。人それぞれ感想が違っていて、それを私も楽しみにしている。紙漉き体験をしたことで、「和紙を使ってくれ」とは思わないけど、興味の入り口になればいいと思います。

取材   和氣明子  (Akiko Wake/FUTURE'S)

撮影   宿野辺隆之  (Takayuki Shukunobe)
Hands-on Washi paper making experience !! 本場の職人が教える伝統技術で、 貴重な和紙づくり!

INTERVIEW 1

次の世代へ紙漉きを繋げるために

 

最初は、こういう環境だと想定していないで山形に飛び込んできました...

INTERVIEW 2

自然と調和すること

 

1日の仕事の段取りをする、その日の材料を用意して、陽が昇って仕事して日が暮れて終わるっていう感じ?

INTERVIEW 3

やっぱり楮100%は職人からすると「誇らしい」

 

私は国産楮をやってきたから、これからも国産楮でやっていきたいと今はこだわっています...

INTERVIEW 4

いつか「これだ!」と思う紙を作れる、そう思うとワクワク

 

正直、寒い中チマチマやっいてしんどいけど、でも和紙をやっていて毎日ワクワクしている...



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