次の世代へ紙漉きを繋げるために
ここでやっている。
最初は、こういう環境だと想定していないで山形に飛び込んできました。雪はすごいけど、水がきれいなところ、自然環境が豊かな点は和紙を漉くにはとても良い環境です。元々紙漉きは農閑期の冬の仕事なので、まぁ、冬はしょうがないかなっていうところはあります(笑)
想いという点では、和紙文化が途絶えるのは嫌だということ、月山では師匠の三浦さんしか居ない現実があって、次の世代に紙漉きを繋げるためにここでやっているというところがあります。
どこからか、こんな「正義感」が舞い降りたんでしょうか(笑)。自分勝手な正義感かもしれないけど、せっかく日本文化の中で千年近く続いている紙漉き文化が先細りなわけで、誰か一人でも永く続けて次の世代に繋げるべきだという想いがあります。
伝統工芸の学校の先生をやっていた経験から、そう意識するのかも知れません。若い子をみているとその人にバトンを託したくなるという感じ。勝手な想いですけれども。今は師匠の三浦さんと月山和紙を無くさないようにするという目標が中心です。